いつか会えるね
笑いとばしたけど、せつない。


そんなのでいいんだろうか。


私だったら、無理だ。


だって、迎えに来てほしいし、求められたい。


本当はえっちは、あんまり好きじゃない。


求められて、抱きしめてもらいたいだけ。


自分がしてあげるだけなんて、ありえない。


佐藤さんは、そんだけ、好きって事?


じゃあ、私は…?


その後は、病院の話や、他愛もない話で、ずっと笑っていた。

最後のデザートを選んでいた時だった。

私の携帯が、机の上で光った。


バイブで、軽く左へと動いて行く。


「あ。ヒロくんだ。
ちょっと失礼します。」

佐藤さんに頭を下げて、席を立った。



< 69 / 280 >

この作品をシェア

pagetop