魔界動乱期
すでに、この騒動を聞き付けたザガン国軍は城外に集まってきていた。

「ギガ様だ!戦っている相手は……ロイド様!?」

すかさず、リュウとフレアが国軍の前に立ち塞がる。

「もし戦いを邪魔するなら、私と、この闘竜の系譜・フレアが相手になるぞ!」

リュウが剣を構えると、魔剣から黒い霧のようなものが発生する。
フレアも‘竜化’して、凄まじい魔力で国軍の足を止めた。

ギガは騒動にはお構いなしに無数の雷をロイドに落とす。
しかしロイドもその正確な魔力感知能力で、雷が発生したと同時に純水の矢を同じだけ発生させて相殺した。

さらにギガが雷化し、雷撃も放ちながら自らも光の速度での体当たりを狙う。
そのとき、動き回るギガをロイドの鋭敏な水のカッターが捉えた。

シュバッ!

ギガの尾が切り落とされ、同時に凍りつかせる。
通常であれば、いくら光を切ろうがすぐに元に戻る。
しかし氷鏡に閉じ込められた尾は元に戻る事はない。

ギガは一旦地面に着地し、雷撃を落としながら機を伺う。

そのときだった。

ギガに向かって、魔力の源がゆっくりと近付いてくるのを、ギガは感じ取った。
何も見えないが、確かにそれはギガの方へと向かってくる。

しかし、弧を描いて進むその軌道は、自分の少し手前で地面に落ちるという事がギガにはわかった。
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