ブラッディマリー
「!? 俊、さん……!?」
「俺はね、和。お前が産まれた朝のことをよく覚えてる」
俊輔の瞳が柔らかく溶けて、和はますます判らなくなった。
「……白城澄人には、どのくらい聞いた?」
俊輔の瞳を真っすぐに見つめた和は、自分でも驚く程するすると言葉を紡ぎ出す。
「……ヴァンパイアの家系だったって……けど、先代に子種がなくて、人間を養子にしたって──それが、親父だと」
そうか……と俊輔は和の頭から手を引き、煙草の煙を換気孔に向かってふぅっと吐いた。
万里亜は驚いて、和と俊輔を交互に見る。
「俊さん、どういうことですか? ……直系は死に絶えたと、あたしはそう聞かされて来ました」
「まあ、ね」
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