ブラッディマリー
 


 自分が、万里亜の中に溶けたいからだ。



 ヴァンパイアになったこの身体に、早く馴染んでしまいたい。


 それは確かにあるけれど、万里亜を抱くことでそうしようとする自分は、彼女と同じ罪な生き物となったことに、どこかで悦びを感じている。


 万里亜はきっと何度でも謝るだろうけど、自分の人間としての生を奪いに来た澄人に、有り難ささえ感じる程に。


 カウンターに突っ伏して泣き出した万里亜に、後ろから強引にそうすることは躊躇われて、和は彼女に正面を向かせる。


 覚束ない足元が心配で、カウンターの椅子に万里亜を座らせ、その脚から彼女の下着をするりと奪った。



「……泣くなって」


「だって……和、怒ってるみたい、なんだもん」


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