イケメン御曹司の秘密の誘惑
あの日以来、俺の頭から離れる事のない、彼女の最後の笑顔。
『…おめでとう。』
何故…?
笑って祝えるんだ。
愛している、と何度も俺に囁いてきたじゃないか。
「…くそっ!!」
俺は窓をドンッと拳で叩き、手のひらで額を押さえた。
……冷静にならないと。
いつまでもこのままじゃいられない。
明後日には冴子との婚約披露会があるんだ。
「………」
その時、眼下の社用駐車場を歩く男女の姿が目に留まった。