俺様天使とのキスまであと指輪一個分。
「何も考えるなってこと? そんなの」
「お前は指輪をもっと使いこなすことだけを考えてればいい。先ほどの木で防ぐのはよく考えたな」
またフレンのペースに話題が持って行かれて、蒼は不機嫌に頬を膨らませた。
「思い出したの」
また元の姿に戻ったどんぐりを蒼は親指と人差し指に挟んで空にかざした。
「奴らが「間接的なら生命があるものにも攻撃できる」って言ってたこと。だったら、どんぐりに一気に太陽の熱とたっぷりの水を与えたらどうなるのかなって。成長を早めることはできないかなって」
「逆の発想だな。生命を間接的に与える」