俺様天使とのキスまであと指輪一個分。
「私じゃなくても…フレンや黒い奴らの力で国を救えばいいじゃない? 私なんかよりずっと力をうまく使いこなしてるしさあ!」

投げやりな質問に、フレンは顔をこわばらせた。



「地球人のお前じゃないと意味ねーんだよ!!」



いきなりの怒鳴り声に、蒼は驚いて目を見開いた。

フレン自身も抑えられない感情に戸惑いながら、ふと溜め息をついた。


「お前じゃなきゃ…駄目なんだ…」


消え入りそうな声でフレンは呟いた。


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