ブロってますか?
「これ?意味が分かりません。お知り合いですか?」
健一が言うと、立てた小指を引っ込め、
「あ、あっちょっとした知り合いでね。」
慌てて返す村上。
「なら、所長が採用って事で良いんじゃないですか?」
「いゃ、一応本社の方に任せますって部長に言ったから。形だけで良いから面接お願いね。」
岡村に向かい手を合わす村下。
「任されたからには、きっちりと面接します。当社の規定に達していれば採用します。」
冷たく村下に言いその場を立ち去る健一。
『冷たくし過ぎたかな?しかし公私混同も甚だしいな。嫌いなタイプだな。今後が思いやられる。』
心の中でうんざりしながら、営業所内を見て回るうちに面接時間となった。
二階の小会議室に行き、机の上に出されている面接予定者の履歴書に目を落として行く。と、ドアをノックする音。
「どうぞ。」
「失礼します。本日面接の川上です。」
「岡村です。宜しくお願いします。他の人は?」
「下の事務所に居ます。私が終わったら上がって来ます。」
どうやら1人づつ順番に面接するようだ。
「ではお掛け下さい。履歴書拝見しました。まず志望動機からお聞かせ願えますか?」
健一が言うと、立てた小指を引っ込め、
「あ、あっちょっとした知り合いでね。」
慌てて返す村上。
「なら、所長が採用って事で良いんじゃないですか?」
「いゃ、一応本社の方に任せますって部長に言ったから。形だけで良いから面接お願いね。」
岡村に向かい手を合わす村下。
「任されたからには、きっちりと面接します。当社の規定に達していれば採用します。」
冷たく村下に言いその場を立ち去る健一。
『冷たくし過ぎたかな?しかし公私混同も甚だしいな。嫌いなタイプだな。今後が思いやられる。』
心の中でうんざりしながら、営業所内を見て回るうちに面接時間となった。
二階の小会議室に行き、机の上に出されている面接予定者の履歴書に目を落として行く。と、ドアをノックする音。
「どうぞ。」
「失礼します。本日面接の川上です。」
「岡村です。宜しくお願いします。他の人は?」
「下の事務所に居ます。私が終わったら上がって来ます。」
どうやら1人づつ順番に面接するようだ。
「ではお掛け下さい。履歴書拝見しました。まず志望動機からお聞かせ願えますか?」