ブロってますか？

ホテルにチェックイン。ネクタイを外しほっと一息つく健一。
ホテルに帰る途中に寄ったコンビニにで買ったビールをあける。

『旨い！よし！メールしてみよう。理恵さん、僕は今出張で理恵さんの居る県に来ています。不思議な気分です。同じ空気を吸っている気分です。っと。』

メール送信し、ユニットバスにお湯を張り風呂に入る健一。今日１日を振り返る。

『理恵さん…今日の子が理恵さんなら理想通りだけどな…』
鏡に己の顔を映して見る。

『つ、釣り合わない。』

現実に返り、途端に失望する健一。

『現実は厳しいなぁ、まっ夢を見るのがブログの世界だからな。』

風呂から上がると、メール着信の点滅。慌てて携帯開く健一。理恵である。

『こんばんは。今来てるんですか？びっくりです。私は今日面接に行って来ました。面接官の人がとても感じ良い人で、この会社で働けたらいいなぁって思いました。』

健一の心臓が早鐘のようにバクバクする。

『今日面接受けた会社って何て会社ですか？支障が無ければ教えて貰えませんか？』送信

受信
『興味ありますか？まだ採用されても無いので秘密です。フルタイムで御願いしたので難しいかも』