運命のヒト

「……美園?」


寝起きの呆けたような声、手のひらに伝わる確かな体温。

あたしはホッとした。


「よかった。こんなところに寝てるから、倒れたのかとビックリしたじゃん」

「……今……」

「え?」

「今って、なん……」


うつろな目が、キョロキョロとあたりを見回す。

廊下に転がったままのあたしの携帯を見つけると、シロはふらりと起き上がり、おぼつかない足取りで歩きそれを拾った。


12月8日(月)PM7:20

画面に表示された時計を、じっと見つめる。

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