運命のヒト
「やめてよっ。違うのっ。この人はあたしの友達で――」
「無理やり押し倒すとか、ずいぶんめずらしい友達だな」
被せるように言った大我は、シロを睨んだまま視線を逸らさない。
「彼氏でもねぇのに怒り狂うのも、充分めずらしい友達じゃん?」
平然と返したシロの言葉に、胸ぐらをつかむ大我の力がさらに強くなる。
シロは不快そうに顔をしかめ、大我をむりやり引き剥がそうとした。
が、次の瞬間、なぜかシロは急に手を離して引っ込めた。
「あー、やっぱヤメヤメ。ガキじゃねんだし、ケンカはやめよ」