運命のヒト
「……シロ?」
返事がないことを変に思い、隣に目をやる。
シロはたしかにそこに立っていて。さっきまでのあたしと同じように、雪景色を見ていた。
だけど、その姿は雪よりも儚く、不確かに見えたんだ。
「キレー……だなぁ」
噛みしめるように、つぶやく声。
窓の外へ誘われるように身を乗り出した彼が、雪片に手を伸ばす。
「……神様からのプレゼントみたいだ」
ざわ、とあたしの胸が騒いだ。
理屈じゃない。得体のしれない不安を、本能的に感じた。
「どうしたの、シロ……?」
うかがうように名前を呼ぶ。
反応のない横顔が、怖いくらいにキレイで冷たい。