運命のヒト
「シ――……」
「おいっ!!!!」
背後から努声が響いた。
視界に人影が飛びこむ。
シロの体が窓の内側に引き戻される。
ふたつの体がもつれ合うように、大きな音を立てて床に倒れこむ。
その一瞬の一部始終を、あたしは呼吸すら忘れてただ見ていることしかできなかった。
「何やってんだよ、お前っ!!」
シロを押さえつけて怒鳴ったのは、大我。コンビニから戻ってきた彼が間一髪のところで助けてくれたのだ。
「いくら二階でも頭から落ちたら死ぬぞ! んなこともわからねぇのか!?」