運命のヒト
「……ふ。ふははは。あは」
張りつめた空気に不似合いな、気の抜けた笑いが下から響いた。
仰向けのまま突然笑いだしたシロ。大我が眉を寄せる。
あたしもワケがわからず、呆然とその様子をながめていた。
そうしてシロはひとしきり笑ったあと、吸い込まれるように眠りに落ちていった。
「……寝た、のか?」
静まり返った部屋。怒りと安堵の混ざったため息を、大我が漏らす。
「何なんだよ、マジでコイツ……」
酔っぱらいでもタチ悪すぎだろ、とシロの寝顔を小突いた。
「よ……よかった……」
ようやくあたしは息を吐いた。ガクガクと膝が震えてしゃがみこんだ。