運命のヒト
よかった……大我が来てくれてよかった、シロが落ちなくて……。
――『今、すげぇ幸せ』
――『このまま死にたいくらいに』
何だったの、あれは……?
「おい、大丈夫か? 真っ青だぞお前」
過呼吸のようにうずくまったあたしを、大我がのぞきこむ。
あたしは「大丈夫」と、自分に言い聞かせるように何度もうなずいた。
窓から舞い込んだ雪がひとひら、眠るシロの頬に落ちた。
しばらくしても、シロは起きる気配がなかった。
彼から目を離すのが心配だったあたしは、無理を言って自分も大我の部屋に泊まらせてもらった。
そのせいで大我が、狭苦しいキッチンで寝るハメになったのは申し訳なかったけど。