運命のヒト
どこまでも続くような長い砂浜。
傾き始めた太陽が、海を黄金色一色に染めている。
風は強いけど心地よく、潮と砂の混じった優しい匂いがした。
シロは終始はしゃいでいた。
子どもみたいに、というか、子ども以上にはしゃいでいた。
大我が抱えた堆肥の袋に、突然「ホワチャーッ」なんて叫びながらパンチしたり。
「何それ、北斗の拳?」
とあたしがあきれて言ったら、
「映画好きなら、わかれよ。ブルース・リーじゃん」
とドヤ顔された。正直、ちっとも似てなかったけど。