運命のヒト

カンフー映画の話で盛り上がりながら、しばらく歩いていると、別荘が近くに見えてきた。


「ビリで着いた人は、明日の運転係っ!」

ふいうちでシロが走り出す。


「あ、ずるいっ、あたし卵持ってんのに!」

レジ袋を気にしながらも、あたしもシロを追いかけて走る。

まったく、22歳にもなって何をやってんだと自分でも思うけど。


海の匂いと、シロの無邪気な笑顔が、あたしを束の間、子ども時代に連れていく。
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