運命のヒト
ほんの数メートル走ったところで、ズボッと砂に足がはまって転んでしまった。
「いったぁ~っ」
顔は砂まみれになったけど、卵と苗は無事だった。とっさに両手を高く上げて守ったのだ。
「ぶははっ。園ちゃん、ド根性!」
シロの爆笑が響く。
「アホ」
白けた態度の大我が、あたしの腕をつかんで引っ張り上げようとした。ところが。
「――うわっ」
なんと、大我まで砂に足がはまって転倒。しかも波打ち際に。