運命のヒト

昨日、海辺の町でシロたちと笑っていたのが幻みたいだ。

はしゃいだ日の翌日は、苦手。
心にぽっかりと穴が空いたようになるから。


しばらくすると睡魔が訪れた。


夢を見た。モノクロで音のない世界。

なぜか夢の中のあたしは、写真でしか見たことがない、お母さんの姿になっていた。




「――…美園」

名前を呼ぶ声。誰かに肩を揺すられ、目が覚めた。


「大丈夫か?」

「……シロ」


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