運命のヒト

「起こしてごめん。うなされてたから」


ぼんやりと時計に目をやると、夜の11時。ずいぶん眠っていたらしい。


「喉、乾いただろ?」

シロがペットボトルを差し出す。


だけど、あたしが手を伸ばした先はそのペットボトルじゃなく、シロの腕だった。

やっと親に会えた迷子のように、彼のシャツをぎゅっと握った。


「ん?」

どうした?と優しく目で尋ねられる。
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