運命のヒト
それから、あたしをベッドに寝かせたシロは、ちらりと時計を見て言った。
「あと5分だな」
11時55分。誕生日まで、もうすぐ……。
あたしは、布団からそっと右手を出した。
「……手、つないでてくれる?」
もちろん、と微笑んで手をとるシロ。
体温が伝わってきて、安心する。
お腹が満たされたせいもあってか、また眠くなってきた……。
「シロは……不思議な人だね」
あたしは目を閉じてウトウトしながら、独り言のように呟いた。