運命のヒト

「不思議?」

「うん……。だって、こんなにも安心する。なんだか前にも会ったことあるみたいに……」


「あるよ」

穏やかな声でシロが言った。


「俺達は、何度も会ってるから」


「……そっかぁ。やっぱり、そうなんだぁ……」


温かいベッドと、つないだ手のぬくもり。

あたしの意識は、もうすでに眠りの入り口を漂っていた。


シロは絵本を読み聞かせるように、優しく、淡々と、言葉をつむいでいった。
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