運命のヒト

年末に加え、もうじき派遣の契約が切れるので、片づける仕事は山ほどある。

シロのことを考えたくない今は、忙しさがありがたい。


8時までみっちり残業して、タイムカードを押すとオフィスを後にした。


今日も寒いなぁ。
帰ったら熱いお風呂に入ろう。
ぬるめの半身浴なんて冬場はやってらんないし。
あ、入浴剤切らしてるから買わなくちゃ……


なんてどうでもいいことを考えて、わざと頭をいっぱいにしていたあたしは

ビルを出た瞬間、驚いて足を止めた。

< 222 / 415 >

この作品をシェア

pagetop