運命のヒト
わからない。あたしは首を振る。
「でも、たぶん……タイムリミットはもうすぐなんだと思う」
言った瞬間、唐突に、すさまじい恐怖がこみ上げた。
あぁ、そうだ。
シロは本当にもうすぐ消えてしまうんだ。
これは、現実なんだ。
恐怖心が体中に広がって、急にうまく息が吸えなくなったなった。
……苦しい。呼吸が浅くなる。吸っても吸っても酸素が足りなくて、苦しくて、体がしびれて、目の前が暗くなっていく――。
「おい、美園」
大我が向かいのイスから立ち上がり、あたしの隣に座った。
「落ちついて、ゆっくり息しろ。大丈夫だから」
背中をさすりながら声をかけてくれる大我。