運命のヒト
ジブリ映画の有名なワンシーンだ。
あたしたちは好奇心に身を委ね、猫のあとをついていった。
静かな公園を抜け、林を抜けた。
さらにまた次の林がやってきたところで。
「あれ? 見失っちゃった」
「さすがに映画のようには行かねーか」
引き返そうかと迷っていると、雨が降り出した。ホント、映画のようにはうまくいかない。
幸い、近くに洋館風のカフェを見つけて駆け込んだ。
「いらっしゃい」
カウンターの中から迎えてくれたのは、40代くらいの優しそうな女性。