運命のヒト

あたしたちはカウンターの席に座り、紅茶をふたつ注文した。


「……あっ」

シロが声をもらしたのは、紅茶を半分ほど飲んだころだった。

「あの写真、さっきの猫じゃね?」

指さした、カウンター奥の写真立てを見る。


「ホントだ」

「ミーに会ったの?」

会話に気づいたオーナーさんが尋ねてきた。


「はい、さっき駅からここまで連れてきてくれたんです」

「うちの呼び込み隊長なのよ、あの子」

クスクスとオーナーさんが笑う。
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