運命のヒト

オーナーさん夫婦は同じ小学校の出身で、どちらも初恋の相手だった。

高校が分かれてからは疎遠になり、それぞれが別の人と恋愛をした。

二十七歳のとき、偶然ふたりは再会した。

お互い忘れられずにいた二人は、すぐにまた恋に落ちた。

だけど、そのときすでに彼の方は、病気で余命わずか三ヶ月だった。


「そんな……」

あたしが言葉を失うと、オーナーさんはふんわり笑った。


「幸せだったわ」


幸せ?

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