運命のヒト


「うん。何でもいいんだ。
美園を笑わせるもの。安心させるもの。温めるもの。
そういう存在に、今度はなりたい」


素敵だね……とあたしは言った。


「だろ? ちゃんと叶えてもらえるよう、神様に土下座して頼みこむよ」

「じゃああたし、神様んちの門の前で座りこもうかな」


あははとシロが笑う。屈託のない笑顔が愛しい。

愛しすぎて、ギュッとシロに抱きついた。


けれどその瞬間、心臓が止まりそうになった。

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