運命のヒト

……体温が、ない。

冷たいとかじゃなく、なにも温度が感じられない。

まるで、存在そのものが消えかけているように。


「シロ……もしかして」

「うん」

シロはゆっくり瞬きをすると、落ちついた笑みを浮かべた。


「でも、まだ大丈夫。
うまく言えねぇけど、0時まではもつような気がするんだ」


午前0時……。

あと8時間たてば、シロは未来へ帰ってしまう。


< 317 / 415 >

この作品をシェア

pagetop