運命のヒト

「自分が打ちこめる仕事っつーの? そーゆうの見つけて生きてけよ」

「……ホントに、現実的なこと言うんだね」

あたしは弱々しく笑った。

「おう。まいったか」


まいったよ……。

どんな別れの言葉よりヘビーだよ。シロのバカ。


「あ、あとこれも言い忘れてた。これからは変な男に引っかかんなよ」

「……」

「酒も飲みすぎんなよ。お前、けっこう酒癖わりぃんだからさ」

「……」

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