運命のヒト

「ビックリした……本当に会えるなんて」

「あ、あの……?」

まったく話が見えてこない。


すると男性は我に返ったように、まじめな表情になり、あたしをまっすぐ見た。


「自己紹介が遅れてすみません。
白石歩人の兄の、雅人といいます」


しらいし、あゆと。


生まれて初めて聞く名前。

だけど、誰のことを言っているのか、直感でわかって心が震えた。


「シロ……ですか?」

< 346 / 415 >

この作品をシェア

pagetop