運命のヒト
かすれ声で尋ねたあたしに
「弟のことを、そう呼んでくれていたんですね」
雅人さんが微笑む。その顔はたしかに、シロに似ていた。
でも、待って。
シロは未来から来たはず。どうしてシロのお兄さんがこの時代にいるの?
雅人さんはバッグから一冊のノートを取りだした。
あたしはハッと息をのんだ。
浅黄色の表紙に、普通のノートの3倍はありそうな厚さ。
間違いない。
これは、あたしが以前なくした日記帳だ……。