運命のヒト
「すげー。みごとに酒ばっか」
「え……あっ、ちがっ、普段はもっと色々入ってるんだけど!」
言い訳がましいあたしにシロは笑いながら、遠慮のない仕草で冷蔵庫から缶ビールを2本取り出した。
「いいじゃん。俺、酒飲めるの久しぶりだから嬉しいし」
「久しぶり?」
聞き返したけど、シロは特に答える様子もなく、さっそく缶ビールを開けて口をつけている。
久しぶり、って……。今までお酒も買えない生活してたんだろうか。
寝る家もないみたいだし、やっぱりコイツ、謎すぎる。