運命のヒト

シロはリビングの茶色いラグマットに腰を下ろし、後ろのソファにもたれかかった。

あたしが迷っていると、うながすように自分の横の床をぽんぽん叩くので、仕方なく50センチほど距離をあけて隣に座った。


「じゃあ」と言って、シロがビールの缶を目線の高さに持ち上げる。


「俺を拾ってくれた園ちゃんの優しさに、かんぱーい」


調子のいいスマイルと口調。
しかも勝手にあだ名つけてるし。

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