運命のヒト

なのに、不覚にもあたしはテレくさくなって。

わざと無愛想な表情を浮かべ、コツン、と軽く缶をぶつけた。


「……乾杯」



  * * *



アルコールの力はすごい。

シロはいわゆる“いけるくち”ってやつで、飲んでもさほど変わらなかった。

逆にあたしの方は、けっして弱くないはずなのに今日は酔いが早く、2本目ですでにハイテンションになっていた。


「ちょっとー。なんでシロ全然酔ってないの」

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