桜、雪、あなた



「っっ…ぐすっ…」










『オンナノコ』

だなんて言われない

こんな大人になって



こんなにすきな人ができるなんて思ってもいなかった





だからこそ

どうすれば良かったのかわからなかった





今までの恋愛の経験が…

いつまでも引きずっていると思われたくないプライドが…



年々 年を重ねるごとに形作られていく経験と

強固になっていくプライドが





ーあたし自身の恋を邪魔をする。










「…無駄に年だけ重ねちゃって……」





涙を拭いながらあたしはヨウスケくんを思った





『ヨウスケくんは
あたしと一緒にいて楽しくなかったのかなぁ』



『言ってた子と付き合っちゃうのかなぁ』





ただ、思った。





『あたしといて楽しかったって言ってほしかったよ』



『じゃないとあたし、寂しいよ』



『だって一緒に過ごした時間は、無駄なんかじゃなかったでしょ?』





ただ、

ただ思った





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