桜、雪、あなた



そして
あたしは家に着いてから

真っ先に暖房のスイッチを押すと





「……よしっ」





リビングの飾り棚に置いてあったCDと、
ツーショットの写真と、
ハンガーに掛けていたストールと…





ヨウスケくんとの思い出の物たちを
クローゼットの奥深くへとしまい込んだ。





その後に振り返ると

妙に隙間の出来た
飾り棚。





「……っう…」





その隙間を見た瞬間



また

涙が



溢れ出た





「…っつー…うっっ…」





ヨウスケくんとの
思い出は…





「もうっ…」










ヨウスケくんとの思い出はー










「…もー…どうしてよっ…」





あたしにとって

それは



あまりにも 多すぎて





「……どうしてこんな風になっちゃうの、よっ…うっ…」










…ー涙は止まらなかった。

止まって、くれなかった。









『ミオちゃん』










ヨウスケくんとの思い出が…

声が、

笑顔が、



…後悔が……。










「…っつ…うっ……」










…ー消える事なく、

あたしは

結局
その日 1日中



泣き続けた



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