桜、雪、あなた
「………っ!」
う、そ…
「………」
パサッっと
した音は
落としたマフラーの音だったんだってすぐにわかった
や、
そうじゃ なく、て。
ただただ
あまりの驚きに
仕事の疲れも
足の痛みも
全てが吹っ飛んでしまって
…ドクン……
心臓の音が
叩きつけられるかの様に
うるさく鳴り始めて
その反動なのか
あたしの心が
苦しい位
締め付けられた。
「………」
「………」
だっ て…。
あたしの
振り向いた
視線の
先に
立っていたのは
マフラーを落としたまま
あたしと
同じ様に驚いた顔をして
目を真ん丸く見開いた
ドクン…
「………」
「………」
ヨウスケくん、
だったから。