桜、雪、あなた
するとヨウスケくんが
「あのな〜」
苦笑いでお酒とグラスをテーブルに並べながら
「独身1人で家にいてもする事ねーから掃除くらいしかする事ねーんだよ」
と、
気まずそうに答えた。
そんなヨウスケくんを見て
そう言えば前に…
『おれ顔に似合わずきれい好きなんだよ』
そんな事を言っていた事をあたしは思い出して。
更にはその後
「つーか今までの彼女家にあげた事ねーし」
「!!!!嘘だ!!」
「いやまじだから」
「あり得ない!」
「そうか?面倒くせぇじゃん。掃除してたらしてたで怪しいとかっつって家の中物色されるのとかただのキレイ好きとしてはたまったもんじゃねぇし。」
「え、でもあたしだってこっそりするかもだよ?」
「はぁ?ミオちゃんが?絶対しねぇよ。つーかむしろこんだけ信用してねぇとまず異性すらおれ絶対上げないし。」
「…そんなにあたしの事信用してくれてるの?」
「当たり前だろ。こんなに気ィ許した子なんて今まで他にいねぇもん」
なんて。
あたしにとっては嬉しすぎる事まで話してくれたから
「まぁいいや。よしっ!つまみも出したし、始めっかー!」
「うんっ!!」
単純で、調子のイイあたしの下がりきったテンションは
その一言だけでぐいぐいと上昇していって
「よっしゃ!」
「はいっ!」
「「乾杯っっ!!」」
やった!あたし、なんかヨウスケくんの周りの女の子達に
「勝っちゃったっ!」
「は?何が?」
「ううん!何でもないの!」
と、
意味のわからない優越感に
「やっば!カクテルちょーおいしいっ!」
「つーかそれサワーだし。」
「…あれっ?!」
あたしは
すっかり浸ってしまったんだ