桜、雪、あなた
「…何が?」
直感、
って
言えばいいんだろうか。
すごく
嫌な予感が
した。
「…偶然ってすごいよなー……」
「え?意味わかんない」
だけどあたしはそれを悟られない様に
残りの少なくなったタバコに火を付けながら聞き返した。
-ドクン。
胸騒ぎがする。
ヨウスケくんの顔に
影が落ちている
瞳に光がない。
「…おれもさぁ、意味わかんねーんだっつーかこれが現実、なんだけどさ………」
どうしたの、やだ 何?
「…え?」
「………んだ…」
聞き取れない小さな声
俯いたままのヨウスケくん
「ん?」
吸いかけのタバコの灰が落ちそうになった
口の中が苦くて苦くて仕方がない
自分の吐いた煙で目が霞む
「……いたん、だ」
「あ、ちょっ…え?
ごめん、灰皿もらっていい?何?聞こえなかった…」
「…いたんだ……」
「は?何が?あ、ごめんね、灰が…」
「元カノが。」
「…落ちちゃう……」