恋の魔法と甘い罠
『俺、玲夢を抱いて寝るとよく眠れるんだよね』



そう言った和泉さんに応えるように、ただ安心させてあげたいって、なにも考えずにぐっすり眠らせてあげたいって、そう思っただけだった。


そんなあたしの想いに気づいたのかはわからないけれど、それまでどこか訝しげに見えていた和泉さんの表情が、ふっと和らいだ気がした。



「時々感じてはいたけれど、玲夢って無防備すぎるよな」


「えっ」


「まあ……それも含めて玲夢なんだろうけれど」



小さく息を吐きながらそう言った和泉さんは、頬杖をついてあたしの顔を覗き込むように見つめてくる。


その真っ直ぐな視線に鼓動がどきんっと高鳴る。


そしてさらに、「今夜はゆっくりと眠らせてもらおうかな」と言ってやさしく微笑むから、あたしの心臓はあり得ないくらいに激しく動き始めて、このまま一緒にいたら心臓が壊れてしまうんじゃないかと思った。
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