恋の魔法と甘い罠
そんなあたしの答えに、和泉さんがぷっと吹き出したと思ったら、



「だよなぁ」



と言って可笑しそうに笑っている。



「何で笑うんですか?」


「いや、だってさ。結構ずっといびきをかいていたから」


「えっ!?」


「そりゃあ、よく眠れたんだろうなと思ってさ」



そう言われて、昨夜は結構飲んでしまったことを思い出した。


普段からアルコールを飲んで寝たときはいびきをかいてしまうことが多いあたし。


それをわかっていたんだから、和泉さんと過ごすと決まった時点で控えるべきだったんだ。


ていうか、和泉さんはあたしといるとよく眠れると言っていたから、てっきり一緒にぐっすり寝ていると思っていたのに。


それどころか、まさかそんな醜態を晒していたなんて。



「お嫁に行けない」



独り言のようにぼそりと呟いたつもりが、ちゃんと和泉さんに届いていたらしく、ふはっ、と吹き出した。
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