恋の魔法と甘い罠
「紗羽さんって、いちゃいちゃするんですか?」


「え?」


「旦那様といちゃいちゃする姿が想像できないというか……」



ようやく準備が整って、温泉への道のりを歩きながらぼそぼそと呟くようにそう訊くと、紗羽さんはぷっと吹き出した。



「何で笑うんですか?」


「だって、玲夢ちゃんの顔が真っ赤なんだもん」


「えっ!?」



紗羽さんと旦那様の姿を想像していたら、勝手に頬が赤くなっていたらしい。


自分では全く自覚がなかったのに。


けれど、こんな風になっちゃったら、どんな想像をしていたんだって思われちゃうじゃん!


恥ずかしすぎる。


でもそんなあたしの心配はよそに、紗羽さんは全く違うことを口にした。



「そういえば、前にも真っ赤になったことがあったよね」


「え」


「ほら、晴希の話をしていたとき」
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