恋の魔法と甘い罠
そのあとすぐに信号が青になったから和泉さんは運転を始めたけれど。


離れる直前、いまだに目を見開いたまま固まっているあたしに、和泉さんは至近距離で瞳を細めてふっとやさしく笑った。


その仕草に、顔じゅうがじわりじわりと熱を帯び、心臓は活発に動き始める。


ただ隣に座っているだけでも落ち着かないのに、こんなことをされたら更にどうしたらいいのかわからなくなる。



和泉さんとの時間はまだ始まったばかり。


なのにこんなにバクバクと鼓動を鳴らしているけれど、あたしの心臓はもつのかな。
< 310 / 357 >

この作品をシェア

pagetop