恋の魔法と甘い罠
「だって……」



いくら二人きりのものではないにしても、片想いをしていて、ずっと忘れられなかった女性(ヒト)の写真をいまだに飾ってあるなんて、面白くないんだもん。


と思っているけれど、それを口に出すことはできなくて。


そのまま後退るように、さっき座っていたソファーに腰かけた。


そしたら目の前のローテーブルの上にはカップが二つ乗せられていて。



「玲夢はミルクティーでよかった?」


「え……はい」


「よかった。けど、甘さがわかんねーから砂糖は自分で入れて」


「はい、ありがとうございます」



カップの横にある容器からスティックの砂糖を取り出して、それをカップに入れた。


スプーンでくるくると掻き回していると、隣から視線を感じてちらりと横を見る。


そしたら和泉さんはやっぱりこっちを見ていて。
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