恋の魔法と甘い罠
その仕草に頬がじわりじわりと熱くなり、鼓動もどきどきと速くなる。


どうしよう。


嬉しすぎる!


あたしが何も言わなくても気づいてくれた上に、嫌な顔をすることなくさらっと片付けてくれた。


和泉さんが鋭いのか、あたしがわかりやすいだけなのか。


それでもその行動がめちゃくちゃ嬉しかったことには変わりなくて。


髪を撫でていた手を、そのままあたしの肩に回した和泉さんをちらりと見上げる。



「あの……」


「ん?」


「ありがとうございます」



とりあえずお礼は言わなければとそう口にした。



「ほんとはちゃんと言ってくれた方が嬉しかったけどな。つーか、玲夢はわかりやすすぎ」



和泉さんはそう言ってくすくすと笑っている。


やっぱりあたしってわかりやすいんだ。
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