恋の魔法と甘い罠
「まあでも、ごめんな」


「え?」


「無神経すぎた。嫌な思いをさせて悪かった」


「そ、そんなことないですっ。あたしが、ちっちゃなことを気にしただけで……」



あたしがあんなに些細なことで嫉妬しただけなのに、和泉さんは眉を下げながら謝ってくるから、あたしの方が申し訳なくなる。



「いや、俺が玲夢でも嫌だと思うから、やっぱ俺が悪いよ」


「……」



『俺が玲夢でも』って、もしあたしの部屋にそういう写真があったら、和泉さんもあたしみたいに嫉妬したってこと?


――それ、めちゃくちゃ嬉しいんだけど。


そんな想像をしていたら、いつの間にか頬が緩んでいたらしく。



「何ニヤけてんだよ」



和泉さんは肩を抱きながらあたしの顔を覗き込んできた。


けれど!


ちょっと! 近すぎる!
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