恋の魔法と甘い罠
「じゃあそろそろ再現するか」


「え」


「玲夢が『罠』の意味を教えてほしいって言ったんだろ?」



言った。
確かにそう言った。


けれど、それがあの夜の出来事だったって聞いたら、ここで「はい、お願いします」なんて言えない。


だってあたし、めちゃくちゃ強引に迫ったんでしょ?


そんな自分を知るのは凄く恥ずかしいんだもん。


けれど、ゆっくりと身体を起こしてあたしに覆い被さってきた和泉さんを見て、さっきやさしく抱いてくれた和泉さんを思い出して、もう一度抱かれたい、って思ってしまった。


そしたら脳内にさっきの言葉が再生された。



『こうやって、玲夢の方からしがみついてきた』



そのまま手を伸ばして和泉さんの首に腕を巻き付ける。



『んで、そのまま俺のことを引き寄せてキスをしたんだ』



脳内で言われた通りに和泉さんを引き寄せて唇を重ねた。
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