Love...Twins
「「キャー!!勇羽様ー!!」」
「「勇羽くんこっち見てー!!」」

みんな勇羽の追っかけだ。
確かに顔はちょっとカッコいいかもしれない。
勉強もできるし、スポーツもできる。
だけど、皆本当の勇羽を知らないからああしてられるんだ。

「今日も勇羽の追っかけすごいねー笑」
「何言ってんの?勇羽の追っかけもすごいけど、体育のときとかの美羽の追っかけもすごいんだからね?気づいてないの?」

愛衣恋はあたし方に乗り出してきた。

「え??あれって桜咲さんのおっかけでしょ?」

うちのクラスには、長くて綺麗な黒髪にスラッとした体型で、パッチリとした二重のお嬢様。桜咲亜優がいるのだ。
ほんとに完璧と言ってもいいような綺麗な人だ。

「確かに桜咲さんも綺麗だけど、皆届かない存在だと思ってるからねー。それに桜咲さんは三年の宮塔先輩と付き合ってるでしょ?だから男子は気軽に近づいたりしないのよ。」
「へー、そうなんだ。」

あたしは少し離れた勇羽の隣に座る桜咲さんをチラッと見た。

「確かにオーラが凄いもんね。迂闊に手出せない感じ」

あたしがそう言うと、愛衣恋がクスクス笑った。

「それに比べて美羽は可愛くてスタイルもいいけど、桜咲さんとは違って何処か空きがあって、バカな男子が「俺ならいける!」とか勘違いして近寄ってくるのよ」
「え?あたし空きある?」
「かなりねw気をつけないとすぐ襲われちゃうよ笑」

お、襲われる、、、!?
あたしは勇羽と違って、顔も普通だし勉強もスポーツも苦手だし、
恋愛経験も少ないから、、、
その、、、
えっちなコトとかもシたこと無いし、、、

だけど、勇羽は色んな女の子を取っ替え引っ換え。
今は居ないみたいだけど、何度も勇羽が女の子を部屋に連れ込むのに遭遇したことがある。

全く困った兄なのだ。
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