セックス·フレンド【完結】
思わずあたしは目をつぶり、片手で、隆也から貰ったネックレスを握った。


いや、この指輪が隆也からのプレゼントだとは限らないじゃないか。



もしかしたら、自分で買ったものかもしれないし、両親からのプレゼントかもしれない。



そう自分に言い聞かせながら、ゆっくり目を開く。


キラキラと眩しい指輪の輝きが、強気だったあたしをはじいている。


見たく、ない。


なのに、開いた目は、どうしても彼女の薬指から外すことができなかった。


「…というわけで、電池パックを替えてみるというのも1つの方法かと…。あの、お客様?」


「は、はい」



はっとして顔をあげると、竹内ミキが怪訝そうな面もちで首をかしげていた。


「どうか、されました?なんだか顔色が悪いみたいで…」


心配そうにする竹内ミキに、あたしは、「この」と、彼女の右手薬指を指差した。
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